倉圢性膝関節症ずは

倉圢性膝関節症ずは、ひざ関節内の軟骚がすり枛り、それによっおひざの痛みや関節の倉圢が生じる病気です。初期の症状を攟眮しおいるず、䞭期、末期ぞず進行し、症状も悪化しおいきたす。

症状

倉圢性膝関節症の䞻な症状は倧きく2぀。ひざの痛みず倉圢です。たた、病気が進行するに぀れおひざの可動域動かせる範囲が埐々に制限されるようになり、末期には日垞生掻に倧きな支障をきたすようになりたす。具䜓的には、正座、しゃがむ動䜜、階段が぀らくなったり特に䞋りで痛みを感じる、動き始めにひざの埌ろが痛い、玠早く動けない、歩行時にふら぀くなどの症状がみられたす。

■病期別の䞻な症状

初期に
芋られる症状
  • ・起き䞊がるずき、動き出すずきにひざがこわばる重く感じる鈍い痛みを感じる
  • ・正座、階段の䞊り䞋り、急な方向転換ずいった動䜜時に痛みを感じる
䞭期に
芋られる症状
  • ・ひざの痛みがい぀たでも続く
  • ・正座、深くしゃがむ動䜜、階段の䞊り䞋りなどが困難
  • ・ひざが腫れ、熱感を持぀
  • ・歩くずきしむような音がする
末期に
芋られる症状
  • ・これたでに芋られた症状がさらに悪化
  • ・歩く、座る、しゃがむずいった日垞的な動䜜が困難になる
  • ・痛みに苛たれる時間が長くなり、粟神的負担が倧きくなる

痛みの原因

痛みの原因は関節内の炎症です。
関節の䞭は関節液ずいう液䜓で満たされおいたすが、炎症は関節液の䞭を挂う「軟骚のかけら」が関節の内偎を芆う膜滑膜か぀たくを刺激するこずで生じたす。
軟骚の衚面は本来非垞に滑らかで、こすっおも簡単にはすり枛りたせん。しかし、ひざは1日に䜕千回もこすれたす。これが数十幎続くず、タむダがすり枛りるように埐々に磚耗が進んでいきたす。その結果、すべすべしおいた軟骚の衚面はザラザラず毛矜立ちはじめ、軟骚自䜓が削り取られおいくのです。こうしお削り取られた軟骚のかけらが滑膜を刺激しお、炎症を匕き起こしたす。

倉圢の原因

ひざの倉圢は、軟骚がすり枛った結果、骚同士がぶ぀かり合うこずで生じたす。
軟骚がすり枛っお消倱しおしたうず、次には倧腿骚ももの骚ず脛骚すねのの骚が盎にぶ぀かっお、互いの骚をすり枛らしおしたいたす。この時、骚には再生胜力があるので、すり枛っお倱われた骚を再生させようずするのですが、ひざには垞時䜓重がかかっおいる状態なので、正しい䜍眮に骚を再生させるこずができず、暪にはみ出した状態で増殖しおしたいたす。このはみ出しお増殖した骚を骚棘こっきょくず呌びたす。
骚棘の圢成が進むず、ほねの内偎ず倖偎にかかる䜓重差が倧きくなり、脚やX脚のように、芋た目の倉圢も顕著になっおいきたす。こうなるず、ちょっずした動䜜にも激しい痛みを䌎うようになり、やがおはひざを動かさなくおも痛みを感じるようになりたす。

蚺断方法

倉圢性膝関節症の蚺断ず治療方針は、問蚺、觊蚺、怜査を経お決定されたす。

問蚺・觊蚺

問蚺では、医垫が症状に぀いお现かく質問したす。
具䜓的には、
・痛みを感じ始めたのはい぀頃か・ひざのどこが痛むか・1日のうち垞に痛いず感じおいるのか、痛くない時間もあるのか・日垞のどんなシヌンでどんな痛みを感じるかずいった質問です。あらかじめ芁点をたずめおおくずスムヌズに進みたす。
たた、ひざの呚蟺を指で抌しお、骚や腱、筋肉の状態を確認する觊蚺も行いたす。

■問蚺で䌝えるポむント

医垫の質問 䌝え方のポむント 䌝え方の䟋
どこが
痛みたすか
堎所を现かく䌝える ・膝の倖偎・膝の内偎・膝の皿の䞋・膝の皿の䞊
など
どのような
時に痛みたすか
堎面や状況を詳しく䌝える ・朝起きたずき・正座しお5分ぐらいするず・床から立ち䞊がろうずするずき・10分以䞊歩いたずき・階段を䞊るずき
など
どのような痛みですか
痛み以倖の違和感はありたすか
感芚を
盎感的具䜓的に䌝える
・ズキっずした痛み・じんじん響くみたい・キリで刺されるよう・こわばる・熱がある・動かすず音がする
など

そのほかの重芁な情報
・過去に骚折や脱臌などのけがをした経隓はあるか・家族に倉圢性膝関節症など関節の病気になった人はいるか・激しいスポヌツの経隓重劎働に埓事した経隓はあるか
※これらに぀いおも確認しおおきたしょう。

怜査

ひざの内郚や骚の状態を確認するため、レントゲンX線怜査やMRI怜査ずいった画像蚺断が行われたす。この他に、膝痛の原因疟患を特定するために、膝関節の䞭にある関節液ずいう液䜓を抜出しお内容物を確認する関節液怜査を実斜するこずもありたすが、必ずしも党おの怜査を行うわけではありたせん。必芁に応じお医垫が刀断したす。

■ひざ痛の原因探玢に行う䞻な怜査

レントゲン怜査 MRI怜査 怜䜓怜査関節液・血液
どんな怜査 X線でひざを撮圱し、骚の圢状倉圢や角床を写真で確認したす。 電磁波でひざを撮圱し、関節内の組織の状態を画像で確認したす。 関節液を泚射噚で吞い取り、粘り気や色味、成分から䜕の病気か調べたす。
䜕がわかる 骚の圢から倉圢性ひざ関節症の堎合は進行床がわかるので、それに応じた治療法を考えるこずができたす。 軟骚や半月板や骚内の状態もわかるため、異垞の発芋及び、倉圢性ひざ関節症のリスク予枬が可胜です。 倉圢性ひざ関節症、関節リりマチや停痛颚、感染症など、関節炎が生じる疟患を鑑別するこずができたす。
必芁なケヌスは 蚺察で骚に関する異垞が疑われる堎合に行いたす。 レントゲンで異垞が確認できなかったり、治療方針を考えるためにより詳现な情報が必芁な堎合に行いたす。 ひざが腫れたり氎がたたったりしおいお、倉圢性膝関節症以倖の病気の圱響が考えられる堎合に行いたす。

▷圓院ではMRI怜査ず敎圢倖科専門医による再生医療の適応蚺断を組み合わせた「MRIひざ即日蚺断」を行なっおいたす。圓院の治療で改善が期埅できるか、気になる方はぜひご盞談ください。

治療方法

蚺察や怜査で刀別した重症床に応じお治療を開始したす。
初期は進行を遅らせる目的の保存療法がメむンですが、末期に向かうに぀れお手術療法にシフトしおいきたす。比范的重床の方にも適応がある新たな治療遞択肢ずしお、数幎前から再生医療が加わりたした。

運動療法
・重症床にかかわらず、党おの患者さんが察象です。・ひざを支える筋肉を鍛えるこずで、痛みを軜枛したり、ひざぞの負担を軜くしたりするこずができたす。たた、ストレッチで筋肉をほぐすこずは、関節の可動域の維持ず向䞊に圹立ちたす。・運動療法は倉圢性膝関節症治療の䞭心か぀基本であり、重症床にかかわらず垞に継続すべきものず認識しおください。

薬物療法
・ひざの痛みが激しいずどうしおも運動から遠ざかり、筋力の䜎䞋を匕き起こしたす。するず、たすたす運動が億劫になっお、さらに筋力が衰えおいく可胜性がありたす。・
– 薬物療法の倧きな目的の䞀぀は、この悪埪環を断぀こずですひざの痛みを抑えるこずで、運動療法を続けるモチベヌションを維持したす。

ヒアルロン酞泚射保存療法
・ひざ関節の䞭は関節液ずいう液䜓で満たされおいたす。・この関節液に近いヒアルロン酞をひざの䞭に泚入するこずで、関節の滑りを滑らかにするずずもに、痛みを緩和したす。・薬物療法ず䜵甚されるこずが倚い、最も䞀般的な保存療法の䞀぀です。

寒冷枩熱療法保存療法
・患郚を枩める治療を枩熱療法、冷やす治療を寒冷療法ず蚀いたす。・枩熱療法では血行促進ず可動域の拡倧を狙いたす。枩湿垃やホットパック、入济などの他に、医療機関で受ける電気療法、レヌザヌ療法、超音波治療などがありたす。・寒冷療法は患郚の炎症が匷いずき、腫れを抑えるのに有効ですただし、冷やしすぎは芁泚意です。

再生医療
・再生医療は、血液や脂肪现胞など自分自身の組織を材料ずし、これをひざ関節の治療に掻甚したす。珟圚実甚化されおいる䞻な治療法は、PRP療法ず培逊幹现胞治療です。・PRP療法は、患者さんの血液から倚血小板血挿=PRPずいう成分を抜出し、患郚に泚入したす。血小板から分泌される成長因子が組織の修埩を促進するず考えられおいたす。・圓院ではPRPに含たれる成長因子を濃瞮したPRP-FDを䜿甚しおいたす。・培逊幹现胞治療では、脂肪に含たれる幹现胞を抜出し、これを培逊しお患郚に泚入したす。倚数の幹现胞の働きで、組織の修埩や痛みの抑制が期埅できたす。・自己組織を䜿甚するので、いずれも拒吊反応の心配はありたせん。保存療法薬物療法やヒアルロン酞泚射を行っおも効果を実感できないずいう人、医者に手術を勧められおいお受けるべきか迷っおいる人などは怜蚎の䟡倀がありたす。

手術療法
・保存療法で十分な効果が埗られない堎合に、手術療法を怜蚎したす。・高䜍脛骚骚切り術は、骚を切っお぀ないでO脚を矯正する手術です。以前は若幎者によく行われおいたしたが、人工関節の耐甚幎数が䌞びた珟圚では、実斜件数が枛り぀぀ありたす。・人工関節眮換術は、関節を切り取っお人工関節に眮き換える手術です。利点は、術埌は痛みをほずんど感じなくなるこずですが、正座のように深くひざを曲げる動䜜はできなくなりたす。【人工膝関節眮換術の詳现情報に関しおはQ&A「人工膝関節手術ずその術埌に぀いお知っおおくべきこずは?」をご芧ください。】・この他に、関節鏡芖䞋手術がありたす。䜓ぞの負担が少ないので、高霢者や持病のために倧きな手術を望たない人、人工関節眮換手術を先延ばしにしたい人などに行いたす。

よくある質問

症状を悪化させないために普段からできるこずはありたすか

以䞋の点を普段から意識できるず望たしいです。

①䜓重のコントロヌル
毎日定期的に運動するこずず、栄逊バランスを考えた食事の意識が基本です。BMI倀22前埌を目指し、䜓重コントロヌルを行いたしょう。

②生掻習慣病の予防ず治療
糖尿病、脂質異垞症、高血圧がある堎合は、必芁に応じお治療したしょう。血流や軟骚代謝が悪くなり、ひざ関節の状態が悪化する可胜性がありたす。

③継続的な運動ただしひざぞの負担が少ないもの
ももの筋力トレヌニングや、りォヌキングをしたしょう。運動するずきは転倒しお骚折しないよう、安党な堎所で行いたしょう。りォヌキングもアスファルトでなく、公園や運動堎などの土の䞊で行うのがひざにずっおは望たしいです。

④サポヌタヌや枩熱甚品で枩める
冷えるずひざの痛みが出やすくなりたす。垂販されおいるサポヌタヌや枩熱甚品で枩めお、血行促進したしょう。枩めるずきは適床に保枩し、䜎枩やけどには泚意したしょう。

⑀ひざぞの衝撃が少ない靎を䜿甚する
靎の䞭敷きでクッション性を高め、ひざぞの衝撃を枛らしたす。たた荷重のバランスを調敎し、ひざ軟骚ぞのストレスを軜枛するこずで進行を抑えたす。適切な靎を履くこずは歩行状態を安定させ、転倒リスクの軜枛にも぀ながりたす。

⑥ひざに負担のかかる動䜜は避ける
日垞生掻にもひざに負担のかかる動䜜はいろいろありたす。重いものを持぀こずもそうですが、正座や和匏トむレにも蚀えたす。怅子や掋匏トむレを利甚する頻床を増やすこずも察策のひず぀です。

倉圢性膝関節症治療で甚いる装具に぀いお教えおください。

䞻なものずしおは、足底板、サポヌタヌ、杖がありたす。いずれも医垫の指導のもず、ご自分に合ったものを䜿甚しおください。
足底板は、足の倖偎に楔圢の板を差し蟌んで持ち䞊げる噚具です。これによっお、ひざをたっすぐに矯正し、関節にかかる負荷を均䞀にしたす。靎にいれるだけなので、簡易に䜿甚できるずいうメリットがありたす。
サポヌタヌはひざを安定させるのに効果的です。ひざの筋肉が䞍足しお䞍安定な人は歩きやすくなりたす。ただし、炎症が匷いずサポヌタヌを぀けるこずで痛みが増すこずがあるので泚意しおください。
その他、ひざぞの負担軜枛や転倒防止の目的で杖を䜿甚するこずもありたす。

40代以䞊でひざが痛くなりはじめた堎合、倉圢性膝関節症ず考えお良いですか

必ずしもそうずは限りたせん。他の疟患の可胜性がないか怜査が必芁です。
倉圢性膝関節症には、症状が䌌おいるいく぀かの疟患がありたす。これらを刀別するため、血液怜査や関節液怜査関節液を抜き取っお状態を確認する怜査を行うこずがありたす。

血液怜査 関節液怜査
倉圢性膝関節症 数倀に異垞なし 黄色透明
倖傷 数倀に異垞なし 血性の関節液に脂肪滎が混じった状態
関節リりマチ CRP倀や血沈など炎症反応の䞊昇 黄色混濁
停痛颚 CRP倀や癜血球数の䞊昇 ピロリン酞結晶の怜出
痛颚 尿酞倀の䞊昇
CRP倀や癜血球数が䞊昇するこずも
痛颚結晶の怜出
化膿性関節炎 癜血球数、CRP倀、血沈の䞊昇 培逊怜査で现菌が怜出
膿みのような関節液のずきも

ひざによく氎が溜たりたす。抜いた方が良いのでしょうか

腫れがひどく、ひざの曲げ䌞ばしに䞍自由するような堎合は氎を抜くこずをお勧めしたす。ひざに溜たる氎の䞭には痛みや炎症を悪化させるサむトカむンが含たれるので、痛みを緩和する意味でも有効です。たた、氎が溜たり、関節内の圧力が高い状態は、軟骚の損傷を悪化させる可胜性がありたす。
ただ、ひざに溜たる氎は関節内に繰り返す炎症が䞻芁な原因の䞀぀なので、炎症を改善しない限りいずれたた氎が溜たる可胜性が高いです。逆に炎症さえ抑えれば、ひざの腫れは自然に匕いおいきたす。氎を抜くずずもに、炎症を抑える治療や運動療法を䞊行しお行うこずが倧切です。


お気軜にお問い合わせください

0120-013-712

電話受付時間 900〜1800幎䞭無䌑完党予玄制